過ごし方
湘南で海が見える一棟貸し

海が見える宿、とひと口に言うが、窓から水平線が見えるのと、波の音で目が覚めるのと、水着のまま砂浜に降りられるのとでは、体験がまるで違う。湘南で一棟貸しを選ぶなら、まず自分がほしい「海との距離」を決めるところからだ。
「海が見える」には三段階ある
七里ヶ浜、由比ヶ浜、材木座、そして葉山。同じ相模湾岸でも浜の性格と宿の建ち方はさまざまで、海辺の一棟貸しはざっくり三つに分けられる。浜に直接降りられる宿、水辺を自分専用に持つ宿、湯船から海を眺める宿。どれが正解ということはなく、誰と行くか、泳ぎたいのか眺めたいのかで答えが変わる。
波打ち際ゼロ距離の二軒
葉山・真名瀬のTHE HOUSE on the beachは、白い建物がビーチの上に建ち、ジャグジーテラスから夕日と富士山を望む。8名まで入れるので、家族や友人グループの夏の拠点にちょうどいい。鎌倉側なら材木座の琥珀 -AMBER-。築100年の古民家で海まで30秒、30畳の和モダンな広間に最大10名が集える。日中は浜で遊び、夜は広間で宴会、締めはジャグジー。ひとつの家の中で夏の一日が完結する。
プールという答え
海水浴の混雑や砂が苦手でも、水辺は欲しい。そんな人には七里ヶ浜のSEA WINDOWがある。海まで1分、駅まで2分という立地に、プライベートプールとジャグジー。海は眺めるもの、泳ぐのはプールで、と割り切った過ごし方ができる。小さな子ども連れで波が心配な家族にも、この構成は効く。
湯船から海を見る
由比ヶ浜の由比浜 千世は1日1組の宿で、檜の半露天に炭酸泉、屋久杉の一枚板テーブル。湯に浸かりながら海を見る時間のために建てられたような一軒だ。葉山・三ヶ下のTHE HOUSEも1日1組で、海に面したビューバスを持つ。定員4名だが推奨は2名、シェフの手配もできる。浜で遊ぶ元気はもうないけれど、海のそばにはいたい——そんな大人の旅なら、この二軒が答えになる。
夕方五時からが本番
海辺の一棟貸しの真価は、日帰り客が引き上げたあとに出る。夕日が沈むのをテラスで見届けて、朝は誰もいない浜を歩く。その時間は泊まった人だけのものだ。せっかく海辺に泊まるなら、観光の予定は昼までに切り上げて、午後を宿と浜のために空けておきたい。料金は季節と曜日で大きく変わるため、各ページで日程を入れて確認してほしい。夏のピークを外した梅雨明け前や九月も、海はまだ十分に夏の顔をしている。
この記事で紹介した宿
♡SEA WINDOW
Sea Window
♡由比浜 千世
Yuigahama Chiyo
♡琥珀 -AMBER-
Kohaku Amber
♡THE HOUSE on the beach
The House on the Beach
♡THE HOUSE
The House
※ 掲載の料金・設備・受け入れ条件は執筆時点(2025.07.16)の参考情報です。最新の内容と空室状況は各物件ページおよび掲載サイトでご確認ください。
