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葉山・逗子エリアガイド

BOUQUET STAYS 編集部·
葉山・逗子エリアガイド|御用邸のある海辺の一棟貸しに泊まる

東京から一時間半ほど。葉山は、開発から取り残されたのではなく、開発を選ばなかった土地だ。御用邸が置かれて百年以上、この海辺は静けさそのものを価値としてきた。

リゾートではなく、別荘地であるということ

葉山には大型ホテルの並ぶ海岸通りがない。あるのは細い路地と、庭木越しに海がのぞく家々と、小さな浜。派手なアクティビティを期待して来ると拍子抜けするかもしれないが、それこそがこの土地の設計思想だ。だからこそ一棟貸しと相性がいい。誰かのサービスを受けるのではなく、この土地の住人のように数日を過ごすこと自体が目的になる。そして同じ相模湾でも、浜ごとに性格がはっきり違うのがこのエリアの面白いところ。宿選びは、ほぼ浜選びと言っていい。

秋谷・佐島——夕日と富士山の西海岸

半島の西側、秋谷から佐島にかけては、海の向こうに富士山を望む夕景の続く海岸線だ。秋谷のHAYAMA Funny houseは、建築家・吉村順三が1965年に設計した別荘をリノベーションした一軒。海側に約50㎡のテラスとジャグジーを備え、名建築の窓辺で一日の光の変化を眺める——往時の別荘文化に身を置くような滞在になる。漁港の町・佐島のSAJIMA Funny houseは4名向けのコンパクトな一軒で、バレルサウナとジャグジー、湯上がりの正面に富士山。ペット可なので、犬連れの海旅の受け皿にもなる。

一色——御用邸のお膝元で暮らすように

御用邸に隣接する一色は、葉山の中でもとりわけ落ち着いた住宅地。Nowhere but Hayamaは築100年の日本家屋を使った宿で、一色海岸まで歩いて30秒。畳の家から水着のまま浜へ出て、砂を落として縁側に戻る、という過ごし方はこの立地でしか成立しない。6名まで泊まれるので、家族の夏の定宿にも向く。

真名瀬・三ヶ下——海に張り付いて泊まる

真名瀬のTHE HOUSE on the beachは白い外観の一軒で、文字どおりビーチの上に建つ。ジャグジーテラスから夕日と富士山を眺められて、8名まで。三ヶ下海岸のTHE HOUSEは海に面した1日1組の宿で、ビューバスから海を見ながら湯に浸かれる。定員4名だが推奨は2名、シェフの手配もできる。誰にも会わずに海と食事と湯だけで一泊を組み立てられるので、記念日の二人旅ならここが第一候補になる。

予約の考え方

葉山の一棟貸しはどこも部屋数が少なく、夏の週末は早くから埋まる。料金は時期や人数で大きく変動するため、日程を決めたら各宿のページで確認してほしい。むしろ海水浴シーズンを外した初夏や秋のほうが、この土地の本来の静けさが際立つ。

この記事で紹介した宿

※ 掲載の料金・設備・受け入れ条件は執筆時点(2025.08.20)の参考情報です。最新の内容と空室状況は各物件ページおよび掲載サイトでご確認ください。